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風来想記

主に福島県を旅しています。その時に出会った風景と感じたことを書き残しています。

こんなところに清流が

山鶏滝を後にし、道中を流していたら、「東野の清流」と書かれた看板が見え、気になったので立ち寄ることに。

ここ東野の清流は、四辻新田付近を右折した場所にあるスポットです。

看板が小さく立てられていたことから、知る人ぞ知る清流スポットかもしれません。

駐車場に車を停め、散策をしてみると「長命の湧き水」と書かれた小屋がありました。

近くにいくとコポコポ音が聞こえてくるらしいのですが、聞こえてこない...覗いてみるも沸いているように見えませんでした。

小屋の中には令和3年頃に採水した証明書?がありました。

たまたま見れなかっただけなのか枯れてしまったのか......。

奥に進む道中聞こえてくる心地よいせせらぎですが、「うつくしまの音30景」に登録されているのだとか。

夏場や紅葉の時期に訪れると原風景をせせらぎの音と一緒に堪能できることでしょう。

今回は体力的な問題で「大平の滝」で断念してしまいました。

いつしかリベンジしたいものです。

どう見たらヤマドリに見えるのか......

母畑湖の山奥に「山鶏滝」という滝があります。

この場所は、ふくしまの遊歩道50選の1つ。福島遺産100選にも選ばれています。

木々に囲まれリフレッシュできる場所とのことでしたが、残念ながら山側の木々が伐採されていました。

理由もあるかもしれませんが、いわゆる観光スポットのところに手が入ると少し寂しい気もします。

しばらく遊歩道を歩くと目的の滝が見えてきます。

山鶏滝の由来ですが、調べてみると「富士山から黄金のヤマドリが飛んできたから」「滝の形状が羽を休めるヤマドリの姿に似ているから」という説があるみたいです。

どのへんがヤマドリなのかと思い、様々な角度から見てみるも全く似ていない...。

ヤマドリに見えた方はぜひ教えてほしいです。

山鶏滝は岩に囲まれ、山深さも手伝い渓谷の雰囲気が抜群の場所でした。

山鶏滝から先へ進むと男滝や女滝、弘法の護摩炉があるみたいです。

弘法大師に縁のある地でもあるみたいですね。

それにしても滝と不動明王がセットになっているところが多いような...。

新緑の季節や紅葉の時期にもう一度訪れてみるのも面白いかもしれませんね。

優しく語りかけてくれるような滝

今回は優しく迎え入れ語りかけてくれるような滝。「月待の滝」に行ってきました。

栃木県大子町に位置するこの滝は、別名「裏見の滝」「くぐりの滝」とも言われ、水に濡れることなく滝の裏に入ることができます。

「月待の滝」という名は、二十三夜の月の出を待ち、開運や安産を祈願する場として名が付いたのだそうです。

優しく迎え入れ語りかけてくれるような滝......それがこの滝を見た時の感想です。

今まで訪れた滝よりも、水量も落差も控えめだった影響もあったのかもしれません。

水量が多くまさにこれぞ滝!といった滝を男性と例えるなら、この滝は女性に例えられる気がします。

月待の滝という名からも、どことなく女性のように感じるのかもしれません。

また、流れ落ちる水が細く綺麗な糸のように見えたからかもしれませんね。

個性豊かな滝 江竜田の滝

福島県鮫川村に、江竜田の滝というスポットがあります。

6つの滝の総称として呼ばれているこの場所は、複数の滝を楽しめます。

龍神の滝と昇竜の滝へ行くための橋が令和元年10月に上陸した台風の影響で倒壊しているため、行くことができません。

現在は、二見ヶ滝やそうめんの滝、虹ヶ滝、青葉の滝の4つの滝を見ることができます。

その中でも最も印象に残った滝は、二番目に目にする「そうめんの滝」です。

白糸の滝と呼ばれている滝よりも、白く太く流れる水の流れはまさに〝そうめん〟のよう。名にふさわしい滝でした。

岩肌と木々の緑が引き立てあう姿が美しく、時間が緩やかに流れるような感覚になりました。

橋が倒壊して行くことができなかった龍神の滝と昇竜の滝は、いつ見ることができるのか......

自然かそれとも天狗の仕業か? 天狗橋

天狗と聞いて、どんな姿を想像しますか?

古くから知られている天狗ですが、福島県鮫川村に「天狗の仕業」だと言い伝えられている「天狗橋」と呼ばれるスポットがあります。

天狗橋の駐車場までは、国道349号線沿いにある小さな看板を目印に進むことで行けます。

駐車場に着くと、近くに天狗橋までの道のりと説明が書かれた看板があります。

看板には、4月に自生のカタクリニリンソウが咲き乱れ、大変綺麗とのこと。

看板を目印に天狗橋を目指していきます。

田んぼ道を進み、遊歩道らしき道を進んでいくと、横に下ることができそうな道を発見。

下った先には、苔むした岩とその間から水が流れている美しい風景が広がっていました。

先ほどの場所から、しばらく歩いていると不思議な景観に目を惹かれました。

それはまるで人が掛けたような立派な一枚の岩。天狗が掛けたと言われても納得できてしまうぐらいの橋でした。

天狗橋をじっくり観察してみるもコンクリートではなく、しっかりとした一枚岩でした。

どうしたら、ここまで綺麗な橋が架かるのか...

自然にできたにしては、あまりにも綺麗すぎる不思議な橋でした。

確かに、天狗の仕業だと言われていることにも頷けます。

山の雰囲気も相まって、本当に天狗が存在するのではないかと、考えられるようなスポットでした。

気軽に寄れる関山大滝

宮城県山形県を繋ぐ国道48号線沿いに関山大滝という滝があります。

大滝ドライブイン「泉や」の裏手にあるこの滝は、上からも下からも眺めることができ、運が良ければ岩魚の姿を見られることもあるそうです。また、夏の時期には川遊びをする人たちがいるほどの綺麗な滝みたいです。

この関山大滝の近くに行くためには、「泉や」の裏手にある階段を下ることで滝壺の近くまで行くことができます。手すりがある階段ですが、思ったより急なため気を付けて歩く必要があります。

下りきると、赤い橋と関山大滝を眺めることができます。

関山大滝は幅広の滝で滝壺はエメラルドグリーン色に染まっていて曇りの日でも十分伝わるぐらい綺麗な場所です。

夏の時期に川遊びする人がいるのも頷けます。大きすぎず小さすぎず、ちょうどいい規模でいつまでも見ていられそうです。

気軽に滝を楽しむことができるスポットでした。

隠れた美しい滝 背戸峨廊のトッカケの滝

福島県いわき市にある「背戸峨廊」に行ってきました。

「背戸」は隠れた所、「峨廊」は美しい岩壁の意味として使われています。

実際に訪れると、その名前がぴったりだと思えるぐらいに美しいところでした。

看板を目印に細い道を行くと駐車場が見えてきます。

近くには、ハイキングコースの看板と「背戸峨廊」の碑が出迎えてくれます。

駐車場から車を停め、道標を頼りに「トッカケの滝」目指します。

遊歩道の入り口には野鳥の案内板があります。

案内板から先へ降りていくと、沢沿いの歩きになります。

目的の滝まで少し冒険をしているような感覚になれます。

しばらく景色を楽しみながら、歩くと看板が見えてきます。

ここが今回の目的!「トッカケの滝」です。

「トッカケ」とは最初という意味があります。

滝を目の前に、撮影のことすら忘れ眺めてしまいました。

水量もあり間近で滝の迫力を感じれ、かなりの見応えがありました。

滝の撮影を終え、帰りの支度をしているとトンボが近くの岩に止まったので、記念に撮影。

この先にも複数の綺麗な滝があるみたいですが、令和元年の東北台風などの影響により進入が禁止になっています。

先に行くには滝の横の梯子を登っていくみたいです。

あと何年経てば、先に行けるようになるのかな~

地元の人にも知られていなかった? 幻の滝

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磐梯山ゴールドラインの中腹にある、幻の滝に行ってきました。

昔は、地元の人にもあまり知られておらず、見に行くために山に分け入らないと近づけなかったため「幻」の滝と呼ばれるようになったみたいです。

2007年になるまで遊歩道と駐車場が整備されていなかったみたいです。

現在は、整備されています。

駐車場から徒歩5分ほどで滝を見に行くことができます。

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遊歩道は整備されたとはいえ、ぬかるんでいたり、ゴツゴツとした岩を歩くため、歩きやすい靴を履いていくのをオススメします。

熊にも注意しつつ、しばらく歩くと「幻の滝」が見えてきます。

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岩肌が独特で、段差になっている岩場に落ちる水が綺麗でした。

この滝は、滝つぼの傍にまで近づくことができるので、様々な角度から滝を楽しむことができます。

4月下旬あたりになると、雪解け水によって水量が多くなるので、雄大な姿を見ることができるみたいです。

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滝好きの方には、ぜひ訪れてみてほしいです。

今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

次はどこに行こうかな。

 

東北最大級の甌穴群 滝沢川のおう穴群

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福島県金山町に、滝沢川のおう穴群というスポットがあります。

おう穴は、小石が穴の周辺や底を削り円形になった穴のことです。

ここは、おう穴の出来始めから終わりまでを一カ所で見ることができる珍しい場所で東北最大の規模と言われています。

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川を眺めると、とても綺麗で不思議な光景が広がっていました。

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長い年月をかけて、この姿になったと考えると、自然の凄さを実感できると思います。

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自然の凄さを実感するとともに、この光景も今しか見れないのだなと...

自然の姿は一期一会だと再認識することができました。

何十年後かに、また訪れて写真を見返してみるのも面白いのかもしれませんね。

松尾芭蕉も訪れたといわれる日本のナイアガラ

今回は、福島県須賀川市にある「乙字ヶ滝」という場所に行ってきました。

この滝は以前に紹介した、銚子ヶ滝と同じく「日本の滝100選」に選ばれている、有名な滝です。

調べてみると、水が乙字のように流れ落ちているように見えることに由来しているみたいです。

ここを訪れるのは、二回目ですがどう見ても私には「乙」ではなく「く」のように見えるんですよね...

この記事を読んでくださっている方は、どのように見えますか?

また、俳人松尾芭蕉も訪れたといわれており、芭蕉の句碑もあります。

乙字ヶ滝の傍に滝見不動堂と呼ばれる、不動明王を本尊とするお堂があります。

初めは気づかずスルーしていたのですが、帰りの際に改めて見ると、違和感を覚えました。

違和感を感じつつ、家に帰り調べてみると2019年10月の台風の洪水で倒壊してしまったみたいです。

それを復旧させることができたため、今のお堂があるみたいですね。

自然の美しさと怖さを実感できるスポットだと個人的に感じました。